スーパーシェルパと怪しい仲間達

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2016年 01月 21日

スーパーシェルパ4号車

記事にしていませんでしたが、3号車のオーバーホールを実施した直後に
不動車として仕入れた4号車がありました。
そろそろ修復の記憶が途切れそうなので記事にしておきたいと思います。



まずは調達時の状況は
・長期間、動かさなかったためエンジン始動不可
・セルは回る
・バッテリNG
・タンクは錆びてないっぽい
・鍵はあり、書類はなし

という状況でした。

とりあえず書類が無いと、どーにもならないので書類付きフレームを入手w

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で、4号車が入庫。1号車、3号車、4号車、それとKL250R(D1)が
並んでカワサキのオフロード車祭り状態にwww
KL250とKLX250があれば完璧だよなぁw

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とりあえず4号車の外観目視点検から開始。
外装は退色してヤレてますが、黒ホイールは非常に綺麗な状態を維持しています。
ネジ類の表面が全体的に錆びているけど雨だれがないので、直接雨が当たらないけど
風通しのあまり良くない場所に長期保管されていたと思われます。

車体を搬入して気になったのは
・ブレーキ灯の変更。交換するのはいいが、ナンバー灯が装備されてないwダメだろw
・マフラーがノーマルの規制前に変更済み
・シート破れ
・バッテリーに謎のボックス。
・アンダーガードの状態からしてダートはほとんど走ってない
・毎度おなじみシリンダヘッドカバーのオイル滲み
・リアマスターリザーバ肥満
・チェーン終了

というところでしょうか。


と、いう事で外装を剥がしてパートごとに分解しながら本格点検開始です。

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バッテリについていた謎のボックス(残念ながら写真紛失)ですが、蓋を開けると
電解コンデンサが容量違いで数種類パラで付いているものでした。
回路構成からして、バッテリの応答速度より早い瞬間的な電圧変動の安定化と、
周波数成分の異なるノイズ・リップルの除去を目的とした・・・かったのでしょう。

が、瞬間的な電圧変動は前提で各部が設計されているでしょうし、電解コンデンサの
応答速度からして高い周波数成分には効果ないですよ。フィルムコンデンサならともかく。
なので、これは呪術的アイテムの領域を出ないですw

タンクを下ろしてみると、何かコックから少しですが燃料が漏れているような・・・・
心配なので、プラケースにタンクを入れて保管しておきます。

で、翌日見てみると・・・
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予想通りコックのパッキンがダメになっていて、見事に燃料が出ていましたwww
あぶねーwwwww危なすぎるwwwwwwwwww
※換気扇を回しっぱなしにしていたので事なきを得ました。
って事で、中身を完全に抜いて、コックのパッキン関係も交換してしまいます。

という事で、作業を進めてリア回りの解体を実施。
あまり知られていないと思いますが、シェルパの錆びやすい場所としてフレーム最下部の
後側?って言うのか?リンクユニットがフレームに接続されている部分があります。
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ちょっと分かりにくいですが、エンジンの下あたりの場所が対象の場所です。

ここを確認すると、例によって発錆しています。
知っている限り、自分の1号車も含めてここは必ず錆びが出ています。
長期間乗られている方や、長期間乗る事を考えている方は、ここの錆止めをしておくと
安心かもです。


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で、リアと車体の確認は済んだので、キャブ、エンジンを外す準備を始めます。
この車体は排ガス規制後のモデルなので、2次エア関連の配管を外しますが・・・
ここで、エアクリダクトの配管部分にクラックを発見!!
これは未知の不具合なので、分解工程を中止して原因調査。
この部分の構造から考えるに、2次エア配管を支持している部分なので
振動によってエアクリダクトの配管接続部分に負荷がかかって破断したものと
考えられます。
つまり、この個体特有ではなく構造的問題だという結論に到達。
取り急ぎ情報発信したのが2015年4月2日の記事です。
ブログを見ていただいた方や某所でも同様の不具合が確認できましたので、
間違いないようです。

これはこれで完結したので引き続き作業続行。
キャブ、エンジン、エアクリボックスを外していきます。

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続いてフロントフォークとステムも外してフレームから全ての部品を外してやります。

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これで移植の準備は完了。
次に移植先の準備などしてやります。
錆びを落として清掃・脱脂して錆止め処置をした上でフレームを塗装してやります。

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あとは整備すべき箇所を整備しながら組立です。

キャブ、フロントフォーク、ステアリングステム、リアリンク周辺の分解清掃とグリスアップ。

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ヘッドカバーガスケットの交換準備でついでにヘッドの点検なども実施してやります。
カム周辺は焼けもなく非常に綺麗な状態でした。
ギンギンにエンジンを回して使っている訳ではなさそう。非常に良いコンディションです。
オイル管理も適正だったのでしょう。ひとまずこのまま保留です。

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また、取り外したキャリパの分解清掃などもしてやります。
例によってエコ仕様で泥水が入ってますw

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リアマスターのリザーバには例によって餃子が収納されていますw

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あとは、いよいよ組立工程です。
エアクリボックス、リアフェンダを付けてハーネスを通してやりフロントフォークを
組み付けてフレームを安定させます。

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次にエンジンを乗せてやります。
ちなみエンジンはそれほど重くないので、一人で楽勝に作業できます。
にエンジンの脱着方法はサービスマニュアルを見てね!

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で、エンジンが乗ったら、ヘッドカバーガスケット交換前にバルブクリアランスの
測定などをして、異常がないか点検。
長期間載ってなかったという事なので、カムシャフトにエンジンオイルを
給油してカジリ防止しておきます。

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作業が終わったら、サービスマニュアル指定の場所に液状ガスケットを塗布してから
シリンダヘッドカバーを組み付けます。

あとは電装系、ハンドル、フロントブレーキを組み付けます。

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だいぶバイクっぽくなってきたなー。


最初に書きましたが、ブレーキ灯が交換してあって、リアのアウターフェンダが改造されてます。
このままだとナンバー灯がないので法規的にNG。
やはりここは信頼と実績の純正部品という事で、アウターフェンダ関係1式をヤフオクで
調達、交換してやります。

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あとは分解後にババナショックスさんにO/H依頼したリアショックアブソーバなどを組み付け
リア回りを組み付けてやります。

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そして破れていたシートを張り替え(写真取り忘れた)前後タイヤを交換してホイールを付けて、
チェーンを張ってやります。
チェーンは純正と同系列の江沼のシールチェーンを選択。乗り物なので信頼性重視です。
102リンク・スクリュージョイントを選択しているので、特殊工具が必要ありません。
これで、ほぼ完成ですが、まだもう少し点検があります。

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ひとまずタンクまでを仮組立してエンジンを始動、3~5分ほど暖気してやります。
暖気が完了したら、プラグを外しシリンダ圧力計を接続してやります。
その結果、シリンダ圧縮圧力:10kgf/cm^2でした、上出来!

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あとは外装を組み付け、各部点検を実施。
最後にナンバーを取得して20kmほど試走を行い必要な調整などを行います。
これで、ようやく完成!!という訳ですね。


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まぁ、ここに書いた以外にも外装を研磨とか、スタータプランジャ・ワイヤ交換とか
ブレーキペダルピボットのグリスアップとか、グリップ交換とか、エンジンのサイドカバー
用ボルト交換とか、プラグ交換とかプラグキャップグロメットをKLX用に交換とか
インシュレータO-リング交換とか、出力シャフトのシール交換とか、キャブのフロート室
ガスケット交換とか、引っ張ったら真っ二つになったエアクリの新品交換とか、
ジェネレータカバーの点検口O-リング交換とか、エキパイとマフラーのジョイント
クランプ交換&防錆処理とか、リアブレーキディスクガード追加とか、
結構な作業量があったのですが、それらは長くなるので

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カッツ・アイ!www


※この作業に掛かった部品代(車体・フレームは含まず)ですが、約5万円でした。
細かいケミカル類を入れても5.5万ってところでしょう。自家整備のメリットですね~。
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by nossi_ck | 2016-01-21 20:11 | 整備・改造 | Comments(0)


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