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スーパーシェルパと怪しい仲間達

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2015年 06月 08日

スーパーシェルパの持病


シェルパの持病と呼ばれる特定の不具合やクセについて、話が分散しているのでまとめておきたいと思います。
継続して乗っている車両、中古車両の購入を検討している場合は、これらの項目をチェックするとイイと思います。

なお、異音から推定される原因を探るのはこちらを参照してください。

記事更新:2023-11/20




◇重要◇
◆出力シャフト(カウンタシャフト)のオイルシール (重要度:高、作業難易度:中~高)
・不具合内容
ドライブ(前方)スプロケット裏にある出力シャフトのオイルシールが経年劣化により脱落して大規模なオイル漏れを引き起こす。
※オイル滲み、ではなく大規模オイル漏れを起こすので、エンジンオイルが不足しエンジン内部を潤滑できなくなるためエンジンブローが発生します。
最近、この不具合によるエンジンブロー(1件は未遂)が2件発生しています。
長距離ツーリング等を計画している方はシーズンインする前に点検する事を推奨。

・点検方法
ドライブスプロケットを外しオイルシールがクランクケース側より出てきていないか目視点検及び触診する。
正常な状態はオイルシールがクランクケースに対して平面になる位置で組み付けられている。その位置より飛び出していたり、オイルシールを指で軽く押してクランクケース側に入る(動く)場合には劣化している。
※新品オイルシールは指で押して入れる事は不可能。

・不具合原因
オイルシールはその内側にオイルシール位置を保持するため金属リングが埋め込まれているが、エンジンの発熱・冷却による温度サイクルによって膨張・収縮を繰り返した結果、オイルシール内の金属リングが縮まり、クランクケースに対して保持力を保てなくなる。
その結果、オイルシールがクランクケースに対して適正な位置を保てなくなり脱落する。

・対策方法
オイルシール交換及びカウンタシャフトと金属スリーブの間にいるOリングを交換。
多少整備技能が必要なので、バイク屋による作業を推奨。

オイルシール浮き上がり
Figure 1. オイルシール浮き上がった状態 (3号車)
このオイルシールの面と、クランクケースの筒状部分に段差がある場合は即オイルシール交換が必要です。

自前で作業する場合、交換方法については
3号車のレストア記事:◆9:ドライブスプロケットシャフトのオイルシール劣化を参考にして下さい。
シ-ル(オイル),TC32457 92049-1159 ¥475
リング(0) 92055-1293 ¥194

★追記:2023-11
クランクケース側の開口部が広がる?不具合に遭遇しました。
新品オイルシールに交換しても、指で簡単に奥まで入ってしまう状況です。
こうなるとメーカを変えて大きめのオイルシールを探すか、ケース交換するか、ガイドとアダプタを作って押さえるか、という事になります。

★追記:2024-3
最近、この部分のオイルリークを起こす個体において、オイルシールの経年劣化が起因の不具合のものが見受けられます。
不具合を起こしていたオイルシールは簡単に動いてしまう事もない状態でしたが、オイルシールの素材そのものが劣化を起こしていて
シールを保てなくなっていたと考えられます。
スプロケットカバーの下を覗いた時にオイル汚れが多い場合は、オイルシールの不具合が発生している可能性があるので検査をする事を推奨します。

◇速報◇
◆ヒューズホルダ(ガラス管ヒューズホルダ)(重要度:中、作業難易度:低)
速報です
バッテリからの電源線で、2本のガラス管ヒューズがありますが、この部分がヒューズホルダの爪部分で接触不良を起こし、過熱・変形する事例がありました。
(情報提供:kawaseさん)

ヒューズホルダ不具合

右側ヒューズ及びヒューズホルダが熱により変色

・不具合内容
ヘッドライトの点灯不良・セルモータ回転不良等の電源起因による電装系の動作不良

・原因
ヒューズホルダに接触不良が発生し電気抵抗が増加、その結果、電装系の電流により接触不良部が過熱、熱によりヒューズホルダの爪が変形し接触しなくなり電装系が動作不良を起こす

・対策方法1
1~3年程度に一度、ヒューズホルダの端子を清掃し接触不良を予防する。
また、触診により接続具合を確認する。

・対策方法2
ヒューズを振動に強く接触不良の発生しにくいブレードタイプに変更する。
2021年4月以降あたりで交換キットの販売開始予定(2021-3)


◆シリンダヘッドカバー (重要度:中、作業難易度:中)
・不具合内容
シリンダヘッドカバー接続部のオイル滲み

・点検方法
シリンダヘッドカバー接続部を目視点検してオイル滲みの有無をする

・対策方法
シリンダヘッドカバーガスケット(ガスケツト,ヘツド カバ-11061-0044 ¥2,333)の交換と
液状ガスケットを指定箇所(半月状の部分)への塗布

参考:液体ガスケット
デイトナ パーマテックス シリコンガスケット 14g ¥700(税別)

・注意点
ヘッドカバー組み付けの際、締め付けトルクは厳守。
ボルトの強度が弱くしてあるので、オーバートルクで締め付けるとボルトが破断する

記事化されています!

◆リアブレーキ マスターリザーバ(ブレーキ液タンク) (重要度:高、作業難易度:低)
・不具合内容1
マスターリザーバタンクの変形(膨張)

・点検方法
マスターリザーバの蓋とタンクの大きさを上方より目視点検して蓋よりタンクの方が
膨らんでいるか確認(正常なものは同じサイズ)

・対策方法
変形している場合は新品に交換する
リザ-バ 43078-1189 ¥1,156


・不具合内容2
リザーバタンクダイヤフラムの変形(膨張?)

・点検方法
リザーバタンクを開けてダイヤフラムを目視点検する
餃子のような形状になっていたら不具合状態

・対策方法
変形している場合は新品に交換する
ダイアフラム 43028-1067 ¥821


◆リアブレーキ マスターシリンダのロッドAssy (重要度:低、作業難易度:中)
・不具合内容
マスターシリンダのロッドAssyのダストシール内に浸水してロッドAssyが発錆する

・点検方法
ダストシール(ゴムカバー)を開けて内部を錆びの有無を目視点検する

・対策方法
発錆している場合はロッドAssyを交換する
ロツドアツシ(ブレ-キ) 43010-1068 ¥2,246
または、見なかった事にする(笑)

発錆していない場合はダストシール接続部(ロッド側、シリンダ側)にラバーグリースを塗布して
防水性を確保する。



◆プラグキャップグロメット (重要度:高、作業難易度:低)
・不具合内容
雨天や洗車後にエンジンがストールする、かからない。

・原因
プラグキャップグロメット(プラグ接続部のゴムカバー)が独特の形状でヘッドカバーにより圧迫される事で隙間ができて絶縁部分が浸水する。特に経年劣化によりグロメットが硬化すると症状が出やすくなる。
その結果、絶縁不良が発生してプラグの火花が飛ばずにエンジンが停止する。

・点検方法
プラグコードをプラグから外してグロメットとプラグキャップに隙間がないか目視点検する
※実装状態と異なるので、下記対策実施を推奨

・対策方法
KLX用プラグキャップグロメット(グロメツト,プラグ キヤツプ 92071-1124 ¥378)に交換推奨。


◆スタータプランジャ(チョーク) (重要度:中、作業難易度:低~中)
スタータプランジャ(というかケーブル)に関連する不具合の発生は割と多めです。
操作性との兼ね合いになりますが、ダイレクト側のスタータプランジャに変更することを推奨します。

・不具合内容1
スタータプランジャの金属製曲げパイプが発錆してスタータプランジャ内に錆が入り込んで動作不良を起こす
10000km以上の車両で軒並み発病。スタータの動きが渋ければ疑うべき箇所
というか中古購入や長期運用をしている場合は点検を推奨。
ワイヤのタイコ(先端部)が取れてしまいスタータノブを引いてもプランジャが動かずに始動困難になるケースもあるようです。

また、エンジンが暖まるとアイドリング時にエンジンが止まる。
アイドリング調整を少々上げて対処するも、アイドリング時の回転数が不安定でアクセルを
戻した時に回転が下がるのがワンテンポ遅れる、という症状が出ているのは、スタータプランジャが
正しく戻っていない(スタータが少し働いている)状態である。

スタータが完全に戻っていない状態だと正しいアイドリング状態が維持できず、アイドリング調整で
回転を上げて(スロットルの開きを大きくして)無理矢理アイドリングを維持すると、アクセルを戻した時に
回転が下がるのが遅れる。

・不具合原因
エンジン始動時にスタータつまみを操作した際、スタータプランジャを引くワイヤが曲げパイプの内側を擦りパイプ内のメッキ層が摩耗する。この摩耗部分は母材の鉄が剥き出しになった状態になり内部に入り込んだ水分や、空気中の水分により小規模の錆が発生する。
この錆がスタータの操作により擦り落とされ、スタータプランジャ部分に入り込み不具合が発生する。

・点検方法
スタータプランジャを外してプランジャ、ワイヤに錆が付着していないか目視点検する。
※錆の規模が大きくなると曲げパイプからワイヤが抜けない事が多々あります。(本来は曲げパイプを通してワイヤが抜けます)
この場合は曲げパイプ内に潤滑剤・グリス等を塗布して根気よくワイヤを出し入れする事でそのうち抜けます。自信がない場合はバイク屋に持ち込みor新品部品等に交換しましょう。

・対策方法
スタータプランジャ(プランジヤ,スタ-タ16016-1103 ¥2,495)を新品交換
またはワイヤーが不要になるヤマハ セロー用ダイレクト型スタータプランジャ
(プランジャスタータ 2LN-14171-00 ¥3,715)に交換する


・不具合内容2
スタータプランジャ接続部のプラスチック製ナット破損

・点検方法
スタータプランジャ接続ナットが破損していないか目視点検及び触診する

・対策方法
曲げ配管のガタツキが大きい場合は破損している可能性が大。
単品では出ない部品なので、スタータプランジャを1式交換する。
またはセロー用ダイレクト型スタータプランジャに交換する


・不具合内容3
スタータケーブルアウターの断裂
スタータケーブルのハンドル側、固定金具の下部でスタータケーブルのアウタージャケットが断裂する

・不具合主原因
スタータノブを何度も引く事で、固定金具の角度が寝てしまう(ノブが真上付近から後方へ倒れる方向)
ノブ部分が斜めになる事で、固定金具の下部でワイヤを曲げようとする力が発生する事により、ワイヤAssyのアウターが損傷する

・点検方法
ハンドル側の固定金具付近を目視点検及び触診する

・対策方法
スタータケーブルの交換
またはダイレクト型のスタータプランジャに変更
(4例目に遭遇しましたので持病扱いとしました /2021-3)

・不具合内容
スタータノブ(ハンドル側のやつ)を引っ張ってエンジン始動するも勝手にノブが戻る
※これは不具合ではなく調整の範囲なんですが、某所で定期的に見るので追記。

・点検方法
ノブを引っ張って勝手に戻るか確認

・対策方法
スタータノブ根本の丸い部分がネジ状に回転するようになっているので、これを締め付ける。
適度に調整して戻らないように調整する。


◆ワンウェイクラッチ (重要度:高、作業難易度:高)
・不具合内容
セルスタータ用のワンウェイクラッチが経年劣化で動作不良を起こす
エンジン始動時、たまに『ガガッ』とか『ギギャー』とか『ギギギ…』とか言うようになったら発症
※セル付きKLX系の共通不具合。概ね3万km前後で発症する傾向にある

・点検方法
始動時に異音が発生していないか確認

・対策方法
ワンウェイクラッチを交換する。ワンウェイ本体は年式によって部品が変わるので注意。
97~01年式:クラツチ(ワンウエイ) 13194-1084 ¥5,885
02~07年式:クラツチアツシ(ワンウエイ) 13193-0007 ¥5,412

ある程度の整備技能が必要かつ特殊工具が必要なのでバイク屋に依頼する事を推奨。
つらいのぅ、つらいのぅ。
自前で交換する際はフライホイールプーラー、フライホイールホルダー、
トルクレンチ、高強度ネジロック、腕力が必須。
ちなみにフライホイールプーラーはKLXのリアアクスルシャフトで代用可能(保証はしませんが・・・

・注意点
フライホイール脱着の際、フライホイールホルダーがフライホイール外周表面の
ピックアップコイル用マグネット(薄い長方形のもの)に当たらないように固定する事。
脱着の際には、フライホイールホルダーに大きい力が掛かるので、マグネットが剥離・破損して
始動不可能になる。

・追記
年式によってワンウェイの部品が変わることを追記しましたが、どうやら02年式以降のセットの方が不具合が発生しにくい、という情報を得ました。
97~01年式の場合は
クラツチアツシ(ワンウエイ) 13193-0007 ¥5,412
カツプリング 42034-1181 ¥5,533
の2点をセット交換することで対応できます。
ギヤコンプ,ワンウエイ クラツチについては共通部品ですので、摩耗が見られる場合を除いて交換の必要はありません。

※2016-5 記事化しました


◆燃料コック操作と始動性

・症状内容
エンジンの始動性が悪い
また1週間以上乗らないと、なかなかエンジンが掛からない

・原因
仕様です(笑)
取扱説明書にも記載されていますが、この車両は負圧コックを採用しているので
キャブレタのガソリンが乗らない間に揮発して適正な油面にならず始動性が悪くなる。
始動前の準備を行ってから始動します。

※負圧コックとは、キャブレタのエンジン側がエンジン回転時に負圧(大気圧より低い圧力)になる事を
利用して、エンジン回転時のみ燃料を供給する仕組みの燃料コック。
コックをOFFにしなくてもエンジン停止時にキャブレタ側への不用意な燃料供給を止められますが
エンジンが回転しないとキャブレタに燃料が供給されないため自然揮発によりキャブレタ内の
燃料が減少した際に適正な油面が得られない。
この状況を解消するため、負圧コックには強制的に燃料を供給するPRIポジションが付いている。

・始動前の準備
始動前に燃料コックをPRIポジションに5~10秒ほどしてから元のポジションに戻して始動します。
・長期間乗らなかった場合の始動性の改善
キャブレタのフロート室内ガソリンを一度排出してからPRIポジションでキャブレタ内に
新しいガソリンを入れてから始動すると始動性が改善される

・長期間乗らない予定がある場合の対策
キャブレタ下部のドレンネジを緩めてフロート室内ガソリンを排出しておく。
注)車両下部より排出したガソリンが垂れるので、受け皿を用意してから周囲に火気がない事を確認してから作業する。
始動する前にPRIポジションにしてフロート室にガソリンを入れてから始動する。
※燃料タンクはガソリン満タンにしましょう。タンク内の空気体積を減らす事で、気象条件等によって発生する
結露を防止/抑制する事ができます。
(空気中に水蒸気の形で水分が含まれているため、この容量を減らす事が水分を減らす事に直結します)



◆排ガス規制モデルの始動性の改善
某所のスレ(41.5ps)がそろそろ落ちそうなので、881さんからの了承がなかったのですが
情報共有しておきたいので内容をまとめて記載。非常に有用な情報を開示頂いた881さんに感謝!です。
・・・掲載承認貰ってませんがw
苦情申し立て、掲載承認どちらもお待ちしております。
※本件は当方で車体による検証が行われていない未確認案件です。

サービスマニュアルの点検内容について、十分な点検を行い異常が認められない場合に
その改善策として提案の一つ、とお考え下さい。

・症状内容
エンジンの始動性が悪い

・原因
排ガス規制モデルはスローの空燃比が非常に薄く設定されているため

・対策方法
ニードルおよびパイロットジェットを交換する。
カワサキ 16009-1954 ニ-ドル(ジエツト),5EI19 ¥1501
ヤマハ 1NT-14142-22 ジェット、パイロット#22.5 ¥1170

・なぜヤマハのパイロットジェットか?という質問が出た際の881さんの回答:
> シェルパのパイロットジェットはミクニの13.6×5-B
> ポッシュやキタコなど一般で1個単位で入手できるのはミクニの13.5×5-A
>
> シェルパと同じく13.6×5-Bを使っている車両はT-MAXでこれが
> 丁度使いたい番手の#22.5なので安上がりに入手するにはヤマハ純正での購入が良い。
>
> でなければT-MAX用のポッシュのセッティングセットになるがツインなので2個になるから割高。
>
> カワサキ純正での#22.5は発見できなかった と言う事。

taraさんが実証試験を実施してくれました。感謝です!
ただし、元の状態が#17.5ではなかった、という事ですので、比較試験ではなく#22.5の実証試験になります。
実施時期:1月の寒冷期
始動方法:取扱説明書に準じた始動方法(PRIによる燃料供給とスタータプランジャ使用による始動)
前回始動時よりの間隔:1週間程度

始動結果:セルスタータ操作2回により正常始動

シェルパはPJの領域で非常に薄く、MJの領域では非常に濃い、という話があります。
PJを#22.5にすると、低中速域のレスポンスが改善するらしい。あくまで、らしい。
ウチで実車試験をした訳でもないし、CO/HCセンサで計測した訳でもシャーシダイナモにかけた訳でもないので確認・数値化できていませんが・・・。


◆キャブレタ ドレンボルトのねじ穴破損(重要度:高、作業難易度:低~中)
キャブレタ下部についているガソリンを抜くためのドレンボルト(ドレンねじ)。
このネジの六角穴を壊してしまって困っている人って、結構いるんじゃないかな・・・。俺だけ?
・不具合内容
ドレンボルトが固着して、脱着しようとした際にネジ穴(六角穴ネジ)を破損させてしまう

・点検方法
キャブレタ下部を右舷側から覗き、ネジ穴形状を確認する。または六角レンチを差し込み
回転具合を確認する

・不具合対策
六角穴型のネジから+型のドレンねじに変更する

適合するドレンねじ:92066-1171 プラグ ¥637


◆キルスイッチ
・症状内容
キルスイッチがSTOPなのにセルモータが回る

・原因
仕様です(笑)

・対策方法
ありません(笑)

◆エキパイジョイント (重要度:低、作業難易度:低)
・不具合内容
比較的短期間で発錆する

・点検方法
エキパイジョイントが発錆していないか目視点検する

・対策方法
エキパイジョイントを交換する。この際、ステンレス製のものに交換するか、耐熱性のある
塗料(耐熱塗料)を塗布する。
ウチでは『ローバルRスプレー』を使用。防錆効果が高く耐熱性(保証されてませんが)も十分。
クランプ,マフラ92170-1454 ¥454


◆エアーダクト (重要度:高、作業難易度:中) ※2000年式以降に適用

・不具合内容
2000年(H4)以降の車両に適用。キャブレタ吸気側のエアダクトに接続されている2次エア供給用配管の
取付口が経年劣化によりクラックが入る事がある。
始動不良の原因の一つとして考えられる。
確認できた範囲ですが、発症率100%です。中古購入や長期間運用の際には確認推奨。
中古購入時に確認をして、購入条件としてこの部品の交換を交渉しましょう。

・点検方法
車両右側よりエアダクトの2次エア接続部にクラックが入っていないか目視点検する

発生症例:ダクトニップルの損傷箇所(写真提供:バジャーさん)


・対策方法
不具合を発見した場合はエアダクトを新品に交換する
ダクト,エア フイルタ 14073-1779 ¥1242

また、このままですと構造上の問題ですので、同じ不具合が発生すると思われます。
完全な恒久対策はまだ見いだせてないですが、ニップル下の90度曲げ配管をハーネステープによってダクトに縛る事で上下方向の荷重を分散させてニップルへのダメージを低減できると思われます。
※走行振動による配管そのものの防振とニップルに対しての曲げ荷重を抑制するのが最も効果的ですが、手元に車両がありませんので現時点で確実な対策はまだ出せておりません。

記事化されています
またはAIキャンセルして97~00年式のダクトに交換する
※当方ではAIキャンセルを実施した事がないので、キャンセル方法については
別途調べてください。(AIが有効になった車両の入庫経歴がありませんw)


◆インマニ Oリング (重要度:中、作業難易度:中)

・不具合内容
インテークマニホールド(キャブとエンジンを接続しているダクト、以下インマニ)のエンジン側にあるOリングが変形して気密を保てなくなる

・点検方法
インマニを取り外しOリングの状態を点検する。
Oリングの断面が丸ければ正常、Oリング溝を埋めるように溶けて?四角い断面になっていれば不良。

・対策方法
Oリングを新品に交換する。交換の際、耐熱グリスを塗布する。
リング(0) 92055-520 ¥190

有名な持病ですが、持病ページへの掲載が落ちていました。
大変失礼しました。(2021-7)


◆ニュートラルスイッチ (重要度:中、作業難易度:中)
ぐろさんより情報を寄せて頂きました。ありがとうございます。

・不具合内容
トランスミッション部(スプロケットの下)のニュートラルスイッチ(配線が1本だけついている端子のようなもの)が経年劣化によりオイル漏れを起こす

・点検方法
目視によりオイル漏れの有無を点検する

・対策方法
オイル漏れを確認した場合はニュートラルスイッチ及びガスケットを交換する
スイツチコンプ,ニユ-トラル 13151-1080 ¥1069
ガスケツト,10.5X16X1 92065-058 ¥162


◆表示灯裏のゴムブッシュ劣化(重要度:低、作業難易度:低)
以前、ウチの車両であった不具合。表示灯のバルブ交換時に気がつきました。
防水を担保する、という意味では重要度は高いかも!?
・不具合内容
メータユニットの表示灯ブッシュ(防水ゴムとソケットを兼ねているもの)が10年以上で経年劣化する。

・点検方法
表示灯を引き抜き目視及び触診点検する

・対策方法
不具合がある場合はメータ部分のハーネスを新品に交換する
ソケツトアツシ,メ-タ 23008-1579 ¥3445


◆クラッチケーブルの鳴き(重要度:低、作業難易度:低) ※97~98年あたりのみ対象?詳細確認中
ステアリングの不具合と勘違いされているっぽい事例を見かけたので追記です。
・不具合の内容
ステアリングを動かすとキーキー音がする

・点検方法
車体右側のエンジン前方付近にあるクラッチケーブルとクラッチケーブルガイドが擦れる部分を目視確認、
ステアリングを動かした際に鳴きが発生するか触診する

・対策方法
ケーブルガイドにテープ・樹脂などでカバーをして金属同士が擦れないようにする
後期型だと、このガイドが樹脂に覆われていたような・・・上の方だけだっけ?※確認中
または聞かなかったことにするw


◆主ハーネスカバーの破損(重要度:高、作業難易度:中) ※97年式H1,G1のみ対象
・不具合内容
ハーネスのステアリング部で保護チューブ(シート)が劣化により裂けて配線が露出する

・点検方法
車体左側のステアリング部にあるハーネスを目視点検

・対策方法
応急対策:ハーネステープを外し、保護カバー?を前後入れ替えてテープを巻き直す。
恒久対策:ハーネステープ、保護チューブを一度外してフレキのパイプを装着する。
必要チューブ:外径φ18~19mm, 内径φ15mm スリット入りコルゲートチューブ
(例:ELPA スリットチューブ SR-150H、エーモン 配線チューブ 15φ 1.5m ITEM No.1118 等)

又は98年式or00年式のハーネスを入手して交換する
※98~00年式のハーネスは販売終了品
後期型のハーネス ハ-ネス,メイン 26030-1892 ¥17,388
でも代替え可能。但し使わないコネクタがあるので、防水処理などが必要。

97年式のハーネスは、この部分がシート状の保護カバーが巻かれて保護されている。
これが曲げの繰り返しにより劣化して裂ける事で配線が露出します(複数の車体で発生あり)
98年式以降のハーネスはこの区間が割を入れたフレキのチューブに変更されていて
前の繰り返しに対して十分な耐力があり配線が露出しないように改善されている。

※2016-3 記事化しました!

◆スピードメータセンサケーブルの劣化(重要度:低~中、作業難易度:低~中)
・不具合内容
前輪のスピードメータセンサケーブルが経年劣化により10年を越えたあたりで外皮に
クラックが入り、劣化が進行すると内部配線が露出する

・点検方法
スピードメータセンサケーブルを目視点検してクラックの有無を確認

・対策方法
その1
スピードメータセンサを交換する
センサー、スピード 21176-0012 ¥19,116
その2
劣化した外皮を剥がし、熱収縮チューブにより外皮を張り替える
※2016-3 記事化しました!
※2019-5 ケーブル被覆修繕サービスを始めました。詳しくは記事をご覧下さい。

◆フレームの発錆(重要度:中、作業難易度:中~高)
・不具合内容
フレームに発錆しやすい固有の場所がある

・点検方法
車体下側より目視点検を行い錆の有無を確認

・対策方法
対象箇所を清掃して防錆処理(塗装等)を行う

ちょっと場所が分かりにくいので写真を掲載します
スーパーシェルパの持病_c0212385_20422113.jpg

このエンジンの下部分でフレームとリンクが接続されている周辺です


◆エアエレメント (重要度:高、作業難易度:低)
湿式のエレメントを使っている車種には共通して言える不具合です。
中古購入をした際には、エンジン始動前にやっておきたい点検です。
・不具合内容
エアエレメント(エアフィルタ)が経年劣化により加水分解(ボロボロになる)する

・点検方法
車体右側のサイドカバーを外し、ネジ3本で止まっている細長い蓋を外してエアエレメントを
引き出して目視及び触診点検する
指で触ってボロボロと崩れる場合は使ってはいけません。そのままエンジン始動すると、
最悪の場合として崩壊したスポンジがエンジンに吸い込まれてエンジントラブルの原因になります。
尚、劣化の傾向を掴むには、エレメントの上下を持って引っ張ると、劣化しているものは
真っ二つに切れます(経験談(笑)

・不具合対策
エアエレメントを新品に交換する。
エレメント(エアフイルタ) 11013-1265 ¥1253


◆回転の戻りが悪い/2002~2003年式(H6)のみ? (重要度:中、作業難易度:中)
未確認情報ですが、2002年/H6の年式でアクセルを煽った時に低回転領域でアクセル操作に対する
回転の戻りが悪い(遅い)という症例の2件目に遭遇しましたのでご報告です。

・不具合内容
停車状態において空吹かしをした際にアクセル操作に対して回転の戻り(下がり)が遅い。
アイドリングが不安定で、アイドリング時のスロットル開度調整ノブで開け気味にしておかないとエンジンがストールする。

・点検方法
エンジンが暖まった状態でアクセルを一瞬開けて空ぶかしをして回転の下がり具合を観察する。

・不具合対策
キャブレタのパイロットスクリュ回転量を点検、サービスマニュアルと比較する。
サービスマニュアルよりかけ離れている場合は(1回転程度少ない)値を標準に戻した上で動作確認をする。

※データが少ない未確認案件です。
たまたま、という可能性もありますが、H6限定で2件ありましたので持病の可能性あります。


◆最後に
これを見て『シェルパって持病多いんだな~』という印象を受けます。
実際のところ、シェルパに限らず他の車種でもそれなりの持病はあります。
多く見えるのは、他の車種でこの規模までデータをまとめたサイトがないだけでしょう。
ブログ主が他の人より少しだけシェルパを多く扱った事により、単発で出る不具合や共通不具合を見つけ出せただけです。

機械物なので摩耗や経年劣化は発生しますので、大事なのは定期保守点検です。
持病の大半というのは、基本的に経年劣化が原因です。
大きな不具合を起こす前に、定期点検と保守をする事で大きな不具合を予防すればトラブルが少ない2輪生活が送れます。


でも・・・でもね、悪いがこれだけは言わせてくれ。

カワサキさん、あのプラグキャップグロメットは本当に何なんですか・・・w

NGK標準品(標準はKLXのやつ)じゃないはずだし、山中の走行を想定してプラグホール付近に泥が詰まらないように、にしては形状が中途半端だし。
傘が押されて変形することで隙間ができてリークする問題、見えにくい場所だし通常の条件では不具合が出ないから見つからないのは仕方ないし、設計レベルであれを防げっていうのは無理なのも機器設計に関わる者としては分かる。

でも、知りたい。何を目的としてあの形状になったのか、を。気になる・・・



記)
2016-2:現在の税込み価格に修正
2016-4:見にくかったので改善w
2019-3:カウンタシャフトのオイルシール不具合について重要であるため最上に移動

ちなみに記事そのものが古い(2015年)ように見えますが、上記の期日以外に結構な頻度で更新しています(現在は2021-1)


by nossi_ck | 2015-06-08 17:41 | 整備・改造 | Comments(25)
Commented by ぐろさん at 2015-06-17 03:32 x
まとめ、お疲れ様でした。
見やすくてありがたいです。
こうして見ると、本当に持病の多いバイクですね(笑)

私のシェルパにも起きていて、他のシェルパオーナーさんから複数件聞いたことのあるトラブルとしては、
・ニュートラルスイッチの端子周りからのオイル漏れ
・ドライブスプロケット裏のオイルシールの抜け
以上の2件も追加希望です。

それから先日注文した時、エキパイジョイントは420円でしたし、交換しちゃうのが手頃かも知れませんね。
Commented by nossi_ck at 2015-06-17 12:35
> ぐろさん
持病が多い、というか他のバイクでも持病はあるのだけど、誰もまとめていないだけな気もします。

ニュートラルスイッチ部のオイル漏れは知りませんでしたね。
情報ありがとうございます。
この不具合の原因はご存じでしょうか?
ガスケットの問題か、スイッチ本体の問題か?

ドライブスプロケット裏(出力シャフト)のオイルシールはシェルパに限った話ではないので、持病(車種特定の発生しやすい不具合)とは言いにくいかもですね。
でも、ひとたび不具合が起こると走行不能に陥る致命的な不具合なので、重要点検項目、という事で追記するようにしましょう。
Commented by ぐろさん at 2015-06-19 03:48 x
説明不足でした(^_^;)
ニュートラルスイッチは本体からのオイル漏れで、おそらく内部の樹脂部分の劣化によるものかと思われます。
ニュートラルスイッチの部品番号は13151-1080、ガスケットは92065-058です。
私の車体では4万キロ超えたあたりから漏れ始めました。
Commented by nossi_ck at 2015-06-19 09:18
> ぐろさん
なるほど了解です。情報ありがとうございます。
ウチのはどうかな・・・ちょっと点検してみよう。
もしかしたら気がついていないだけカモ?
Commented by tara at 2017-01-23 01:04 x
お久しぶりです、いつも拝見させてもらっています!
追記された、「◆排ガス規制モデルの始動性の改善」
の件ですが、規制前、規制後共にパイロットジェットの番手は#17.5で変わってないようです。ですので881さんの書かれた#22.5の方が大きい番手という意味だと思います。
#22.5のパイロットジェットは入手したので今度替えて試してみようと思います、素人サンデーメカニックですのでなかなか手がつけられないんですけどね(^^;)
Commented by nossi_ck at 2017-01-23 16:59
> taraさん
情報ありがとうございます。
正直、未確認情報であるので実証実験ができると助かります。
結果が良ければ、情報共有する事で他の排ガス規制モデルに乗っている人も助かるものかと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
Commented by tara at 2017-03-22 16:59 x
管理人さん、連絡が遅くなりました。
パイロットジェットの件で#22.5取り付けました。しかし交換時にわかったのですが、元々ついていたパイロットジェットと今回の#22.5を見比べたところ元々の番手不明のPJの方が目で見てすぐ分かるほどジェットの穴が大きなものでした。
おそらく前オーナーが交換していたものと思われます。かなりジェットの穴が大きいので番手的には#40以上はあるように思います。
PS自体は交換しましたが、結果的に交換前より番手が小さくなったので検証にならないのですが、1月の寒い気温で1週間ぶりの始動でも、コックPRI&スターター引いてやれば1発では無理でもセル2発で必ずかかりました。
まあ元から付いてたPJでも同じように掛かってたので変化ありません。私のシェルパでは全く検証になりませんでしたw、すみません。
Commented by nossi_ck at 2017-03-23 11:07
> taraさん
検証ありがとうございます!
情報ありがたいです。少なくとも寒冷期に1週間ぶりの始動で始動可能であった、という事実には
間違いないと思いますので非常に有用な情報だと思います。
ありがとうございました!
Commented by kazy at 2017-08-27 11:03 x
管理人様いつもシェルパのメンテナンスの参考にさせて頂いています。
不躾で申し訳ないのですが、私のシェルパがアイドリング中に「プシュ」と空気が
漏れるような音がしてエンジンが止まってしまいます。また走行中でもエンジンが止まってしまいます。
2000年式の車体でKLEENを撤去してキャブとマフラーを規制前のものに変更しました。
取付け直後は問題なく走れましたが、1週間経ったらエンジンが止まる症状が出てしまいました。
もし何かお分かりになればアドバイスを頂けませんでしょうか?
Commented by nossi_ck at 2017-08-28 11:33
> kazyさん
初めまして、管理人です。
KLEEN撤去後1週間でエンジンストールする症状、という事ですね。
エンジンが止まる状況はアイドリングの回転域でストールするのでしょうか?それとも、走行中にガス欠のような症状でエンジンが止まるのでしょうか?
空気漏れのような音が出る、という事ですが、まずは変更を行った場所の再点検をして変更直後と何か状況が変わっていないか観察をします。
変更した部品を外してしまうと、状況が変わってしまうので外装関係を外して変更部分が目視で見える状況を作ってから部品を取り外さずに観察します。何か変更時に対して組み付け状況が変わってしまってないか、組み付けた部品が破損していないかをよく観察します。
目視で異常が見つからなければ、変更部分を一度分解して各部品に異常がないか点検してから再組立をして様子を見るのが良いと思います。
空気が漏れるような音がするという事ですので、キャブからエンジンまでの区間で負圧になる場所か、排気側の圧力が上がる区間のどちらか、排気側は多少の事ではエンジンストールにならないと思うので吸気側を重点的に点検するのがよろしいと思います。
Commented by kazy at 2017-08-28 19:55 x
管理人様
早速のご返答ありがとうございます。
空気漏れにような音もエンジンの前の方から聞こえている様なので
吸気側を中心にもう一度見てみます。
何かわかりましたらまたコメントさせて頂きます。
Commented by nossi_ck at 2017-08-29 16:49
> kazyさん
もし、原因が分かりましたら改造内容と不具合原因を投稿して頂けると、同じような原因で困っている人の役に立つかもです。
よろしくお願いします。
Commented by kazy at 2017-09-03 19:37 x
管理人様
お陰様で原因が解りました。2つありました。
もっとも自分の知識不足だったのですが、タンクコック付近のKLEENとタンクを繋いでいたホースを外した際に
そこをメクラしていなかった為アイドリングが安定せずエンジンが止まる原因になっていました。
もう一つは、KLEENを外した為コックが負圧になっていなかった為、コックがONではキャブレターにガソリンが
送られずにガス欠の症状が出ていました。
今まで10秒ほどコックをプライマリーにして、コックをONにしてエンジンを始動していました。
この時にキャブレターに送られたガソリンの分だけ走る事が出来る状態でした。
コックをプライマリーのままにしておけば問題なく走行出来ました。
完全に知識不足でお騒がせ致しました。
とても丁寧なアドバイスを頂き、ありがとうございました!
Commented by nossi_ck at 2017-09-04 12:39
> kazyさん
無事に解決したようで何よりです。
Commented by raytcle at 2018-05-12 09:32 x
はじめまして。初バイクにシェルパを選びました。楽しいバイクですね!メンテ情報管理ありがとうございます。
97年式を購入し情報を参考にしつつ二ヶ月ほどたちましたが、マフラーの熱の影響で
エアクリーナーボックスが溶けて穴があいてしまっている事に気がつきました。
ほかのシェルパを見たことが無いのですが普通、外から見ても変形とかありませんよね?
初バイクなのでなんとも言えませんが、街乗りの二速三速の減速時などに異様にパンパン鳴る気がします。
フルノーマル(と思います)ですが、キャブやセッティングがおかしくなっている可能性がありそうでしょうか?
お知恵を貸していただけると助かります。
Commented by nossi_ck at 2018-05-14 10:55
> raytcleさん
初めまして、管理人です。
エアクリボックスに熱で穴が開く、という症例は初めて聞きますね。
アフターバーンが頻繁に起こるという事ですので、排気周りに何かしらの改造がされていて、その改造が不完全な可能性が高いです。
エアクリボックス不具合箇所は具体的にどのあたりでしょうか?

また、アフターバーンの原因としては、空燃比(エンジンに供給される空気と燃料の比率)が異常である可能性があり、マフラーが変更されている、キャブセッティングが変更されている、エアクリーナーに詰まっているor損傷がある、キャブレータとエンジン・エアクリボックスを接続するダクトやインシュレータに損傷がある、という事が考えられます。
また、アクセルオフで動作するべきエアーカットバルブ(キャブレータの側面についているプラスチックカバー内部になるダイヤフラムバルブ)の動作に問題がある可能性もあると思います。
Commented by raytcle at 2018-05-16 22:55 x
ありがとうございます。
不具合個所はエアクリ下にマフラーの配管がありますが
ちょうどその配管にかかる部分です。(マフラーと言う表現はおかしかったかもしれません。すみません。
穴が開いている部分はフィルターより前の部分になるので深く気にする必要はないのかもしれませんが
調べていても情報がないのでコメントさせていただきました。

マフラー諸々も純正ですしフィルターもボロボロではなくきれいです。
キャブは納車時に分解してそれなりに確認清掃したつもりなのですが不十分だったのかもしれません。
キャブ含めもう一度見直してみたいと思います。

Commented by nossi_ck at 2018-05-17 11:58
> raytcleさん
だとすると、不具合箇所はリアブレーキのリザーバの付近という事ですね。
開口箇所は吸気がフィルタを通る前、という事だと思いますが下側に開口部があると、雨天走行時等にそこから水が侵入してフィルタを濡らします。
また、入る水が多かったりすると、最悪のケースとして水がフィルタを抜けてキャブレータ側に回る、という事も考えられます。
不具合の原因が以前のオーナーさんの時なのか、現状で発生(ちょっと考えにくいですが)したのかによって今後の対策を検討するべきだと思いますね。
raytcleさんが近所であれば一度見る事も可能ですが・・・
Commented by raytcle at 2018-05-29 00:46 x
お気持ちだけでもありがたいです。
確かに水の侵入はよくないですね。
穴を塞ぐか、エアクリを交換して熱対策をしつつ、キャブ調整しながら様子をみていきたいと思います。

低走行でハーネス裂けも無い割ときれいな車両なのでどんどん整備していきたいと思います。
改善報告は難しそうですが、貴重な意見ありがとうございました。
Commented by 和歌山の97 at 2021-11-06 10:01 x
いつも参考にさせていただいております。
97乗りです。スピードメーターの表示がされなくなります。バックライトは点灯します。たま出ることもあります。カプラーの接触不良かなと色々触っていますが解決出来ません。みなさんはどうですか?
Commented by nossi_ck at 2021-12-07 23:02
> 和歌山の97さん
管理人です。ちょっと忙しくて放置状態になっていました。大変失礼しました。
さて、メータの表示が出ない件ですが、問題点の切り分けとして
・トリップメータの値が更新されているか?
になります。
表示していない時にもトリップメータの値が伸びている状態であれば、メータの回路は生きていて、単純に表示が出来ない状態になっています。
トリップが延びていない場合は、メータの回路に電源が供給されていない状態ですので、メータのコネクタ(多分これは散々やっていると思います)、基板の部分的な不具合、基板間を接続しているコネクタの接触不良などが考えられます。

前者の対策ですが、LCDパネルと基板を接続している導電パッドの電極面の清掃で復活する可能性があります。

後者の場合は、可能性が高いのは基板回路の電源回りです。
これは電気に強いショップ・・・ではほぼ対処ができない(Assy交換の方向になる)ので、お近くで基板設計などができるエンジニアの方を探す事になると思います。
Commented by boke3 at 2022-02-15 18:38 x
'07不動を入手して走るところまで完成しました。
こちらの情報をずいぶん活用させていただきました。
心から感謝いたします。

たいした情報ではないのですが
こちらからもいくつか。
スタータプランジャの樹脂ナットですが
スズキで単体購入できます
13418-43410 ホルダ ガイド \605-
13681-04010 キャップ \154-

以前225セローを再生したときに
調べた情報です
ちなみにスターターケーブルL字パイプ手前の
ラバーキャップ、あれも失くすと困るのですが
ワニ口クリップのカバーが無加工でピッタリ
たぶんダイソーで買ったものです


また始動性について
暖気後は非常に快調ですが(どノーマル、PSのみ+1/4回転)
とにかく始動性が悪く、前日走行したとしても
翌日にはバッテリーなくなるまでクランキングしてもNG
ジャンプしてやっとかかる始末でした
(こちらの外気温は日中で0~-3℃くらいです)

初爆が来ても爆発継続できないので
スターターの効きが悪すぎるのが主要因と予想

思い当たる部分として
スタータージェットにかぶせてある黒いキャップ
これが原因で少しでも油面が低いと吸わない
また吸えてもセルクランキングの弱い負圧では
かなりの抵抗になっていると考えて
これを取外し。(225セローのBSTでもなかった)

あわせて
スタータプランジャ先端のニードルを
流量増大を狙ってテーパー加工(角度は適当w)

この二つで
前述と同条件でもセル3~4秒で初爆があり
燃焼継続しなくても次は容易に始動
そのままファーストアイドルに移行できるように
なりました。

スタータ経路の流量が増えてるからか
チョークノブの引き具合による変化幅が
大きくなりましたが
暖気後の副作用も特に感じられず
ネガはなさそうです

バッテリー上がりの不安は解消できたので
改善したと言えると思いますが
225セローは氷点下だろうが
スタータ引けば瞬時に始動できましたので
それに比べると・・・・

そのうち
パイロットエアジェットを規制前の#80へ
変更してみようと思ってます

ただそうなると
触媒への悪影響も少し心配なんですよね
微々たるものではあるでしょうけど・・・

以上ご報告までです
Commented by nossi_ck at 2022-02-24 09:13
> boke3さん
情報がお役に立ったようで何よりです。

> 13418-43410 ホルダ ガイド \605-
> 13681-04010 キャップ \154-

お゛お゛お゛お゛お゛-!感動し゛た゛~!
ありがたや~っ!

これ、なかなか見付けられなかったんです!
ありがとうございます!!早速掲載させて頂きます!
ちなみに採用車種はおわかりになりますでしょうか?
Commented by boke3 at 2022-02-24 18:07 x
ジェベル用だったはずですよ~

それと始動性についてですが
チョークケーブルの遊びも多かったようです
タンク外したときに引っかけて気付いたんですが
戻した状態でL字のところうごかすと
スコスコ前後するんですよね

調整したらもう
氷点下で一週間放置でも普通にかかりました
これが一番の原因だったのかも

中古はほんと
意外な落とし穴ありますね=3
Commented by nossi_ck at 2022-02-27 17:21
> boke3さん
ジェベル用でしたか!!ありがとうございます!
あのケーブル調整、結構面倒ですよね。
あまりタイトに設定すると、取り回しが悪いとハンドル切った状態でワイヤが引っ張られる状況ができて不調になったり・・・なんて事がありました。


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