2015年 02月 06日

シェルパ(3号車)のレストア

最近、シェルパ(1号車)もメンテナンスをする箇所がなくなってきて面白くなかったのですが、
ヤフオクで近所から要修理のシェルパが出品されていたので思わず落札w

入庫・メンテナンス(というかレストア)する事となりました。




最初に。
すげー長文ですwwwサーセンwww


さて、まずは入庫させて1号車とご対面(特に意味なし

オークションへの出品はオイル漏れの『要修理』でした。
主原因としては、チェーンが外れたのに気がつかずに発進操作をしたら
ドライブスプロケット部でチェーンが滞留してクランクケース(写真により
トランスミッションカバーと判明)を破損してオイルがダダ漏れとの事。

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前オーナーさんに、破損した経緯を聞くと『立ちゴケした際にチェーンが外れた』との事。
立ちゴケでチェーンが外れるか?と思いましたが、あまり点検・調整をされていなかったのでしょう。
また、スネイルカムを見ると、チェーンがそれほど張ってないのにエンド近くにありました。
相当チェーンが伸びてしまっている状態です。普通に考えたら使用限度を超えている感じ。
チェーンを観察した限り、どうやら社外の安いチェーンを入れていたようです。
ヤフオクなんかで『バイクショップ公認』だの『バイクショップ推奨』だのと言って売っている類でしょうか。
やはり部品の品質は大切だという事がよく分かる状況です。

なので、まずは点検などしてやります。
どっちみち集中メンテナンスなんで、バラしながら点検も同時進行です。

主要なものとしては

1:ヘッドカバーのオイル漏れ
2:スタータプランジャ部発錆とナット部破損
3:エアクリ劣化
4:Fキャリパシール劣化
5:Rキャリパシール劣化
6:RマスタロッドAssyのシーリング内発錆
7:Rマスタリザーバ ダイヤフラム餃子化
8:フレームの部分発錆
9:ドライブスプロケットシャフトのオイルシール劣化
10:スイングアーム損傷
11:チェーン劣化
12:スプロケ摩耗・損傷

などを確認。これらのメンテナンスは後ほど。

さて、まずはミッションカバーの交換です。確かに盛大に割れています。
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チェーン巻き込みでクランクケースを壊してしまうよりは簡単です。
但し、ジェネレータの配線がいたり、溝になっている構造部分に泥とオイルの混合物が詰まっているので
ミッションカバーを外す前にパーツクリーナーと長いブラシ攻撃で清掃します。
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十分に清掃をしたら、ジェネレータのケーブルを避けてからミッションカバーを外します。
ミッションカバーですが、なぜか1カ所はスタッドボルト、1カ所はプラスのビスとなっています。
プラスのビスはショックドライバーなんかあると簡単に外せます。
外す時にノックピンが2カ所ありますので紛失に注意します。
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カバーが外れたら、スクレパーなどで古いガスケットを綺麗に取りましょう。また、可能な範囲で
細かい目のオイルストーンなどで接合面を綺麗にしておくと良いと思います。
綺麗になったら接合面を清掃してガスケットを組み付けます。

で、新しいカバーには、あらかじめシフトペダル部のオイルシールを組み付けて、リップに
エンジンオイルを塗布しておきます。また、シフトペダルのシャフトもキズなどないか点検して
(キズがあればオイルストーンなどでキズを消しておきます)清掃したらエンジンオイル塗布です。
シフトペダルを付けるロレット(ギザギザ)部にテープを巻いて保護しておけば、オイルシールの
リップをキズ付けてしまう心配もありません。

ところで余談ですが、KLXでは採用されているドライブスプロケット部分でのチェーンガイドが
存在します。シェルパには採用されていませんが、組み付ける事ができます。その際、スプロケカバーの
一部を削る加工をする必要があります。
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チェーンガイド 部品番号:ガイド(チエーン)12053-1337


それでは、点検時に発見した不具合についても不具合内容と対処、メンテナンスを実施した箇所についてです。


◆1:ヘッドカバーのオイル漏れ
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言わずと知れた持病ですね。
早い奴は3000kmから、遅くても30000kmには現れる持病です。
これはヘッドカバーガスケットと、ボルト部分の専用ワッシャ(オイルシール付き)を組み替えて
サービスマニュアル通りの位置(右舷側の半月状の部分)に液状ガスケットを塗布してから
組み付ければ完了です。


◆2:スタータプランジャ部発錆とプラナット破損
これは案外知られていない持病。ウチで扱った車両全てで不具合が発生しています。
錆はプランジャ(キャブ部分の部品)とワイヤを結ぶ鉄製の配管内側でメッキが落ちた部分から
錆が発生してプランジャ側に落ちていくのが原因です。この錆でプランジャが固着してしまう
事もあるので、要注意です。
また、キャブの固定部分であるプラスチック製のナットも破損している事があるので注意です。
これらの対策は、新品交換も手ですが、旧セロー用のスタータプランジャを使うという方法があります。
これは直接キャブに付けるタイプなので、ワイヤ劣化の心配もなければ錆の心配もない感じです。
★ヤマハ セロー用部品 プランジャスタータ 2LN-14171-00
10年以上経過したシェルパに乗っている人は点検した方がいいかも…です。

◆3:エアクリ劣化
これは普通に経年劣化していました。在庫品に交換して完了です。

◆4:Fキャリパ ダストシール劣化
フロントブレーキは2012年にOH実施との事でしたが、キャリパのピストンをある程度まで出してやると
ダストシールが捲れてきましたので、キャリパのみのオーバーホールとなりました。
まず、キャリパピストンの分解ですが、よく『コンプレッサーがあればエアーで』とか書いてありますが、
ハッキリ言ってブレーキホースから分離せずマスターが組まれた状態なら普通にブレーキ操作をして
ピストンを押し出した方が危険もないし効率がいいです。
少しずつ出てくるので、左右のピストンのズレ吸収をしながら均等に出す事もできますし。

ピストンを取り外したらキャリパを切り離して内部のフルードを廃棄、溝にはまっているダストシールと
オイルシールをOリングピッカーを使って外してやります。
http://www.straight.co.jp/item/19-7001/
シール類を外したら溝の中を点検して沈着物などが溝に溜まっていれば清掃します。
清掃に関しては、溝に傷をつけないように慎重に作業をする必要があります。
フルードを廃棄した直後は沈着物が濡れている状態で作業しやすいので、早めに作業してしまいます。

この清掃はOリングピッカーの、『ヘの字』になっている先端が尖った物と平らなものがあって
平らな方で清掃をしています。溝清掃用の専用ツールはあるらしいですが、現在のところ
これで足りています。

取り出したピストンは外面に傷を付けないように細心の注意を払いながら清掃してやります。
ピストンの表面研磨をする場合は、円周に沿って研磨してやります。円周を横切る方向
(ピストンのスライド方向)で研磨すると、研磨でついた細かい傷からフルードが漏れる可能性が
あるからです。

綺麗にカス等を取り除いたらキャリパー本体も清掃してやり新しいシール類を組み付けます。
組み付ける時にはシール全体にメタルラバー又はラバーグリース(ブレーキ用のもの)を全体に塗布してから
組み付けます。
全てのシール類が組み付け終わったら、ピストンの摺動面にメタルラバー又はラバーグリースを塗布して
キャリパに組み付けます。その際、傾いて挿入しないように注意します。
固い・入りづらい場合はピストンが僅かに傾いている証拠です。無理に入れるとピストン・キャリパが
損傷するので、固い場合には一度仕切り直しましょう。
正しい向きで入れてやると、スルッと入ります。

ちなみにOH完了後は信頼性重視で純正パッドに交換してやります。


◆5:Rキャリパシール劣化
◆6:RマスタロッドAssyのシーリング内発錆
◆7:Rマスタリザーバ ダイヤフラム餃子化
リアキャリパはダストシールが既にコンニチワしている状態でした。
オーバーホールの実施もないという事でしたので、キャリパ・マスタ共にオーバーホールをしてしまいます。

・リアキャリパ
手法としてはフロントと全く同じなので、ここでは作業を割愛。
ちなみに、ピストンを外す時にフルードをこぼさないように外したら、中身は大変な事になっていましたw
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…えっと、さ、最近のバイクはエコ仕様でブレーキ液に泥水が使える・・・・・わけねーだろ!!www

・リアマスター、餃子
マスターのピストンカップ交換からリザーバの餃子まで交換しちゃいます。
マスターのピストンカップはバラの状態で納品されるので、組み立てる必要があります。
この組立には専用工具(以下コーン)が必要になるので、もってない場合はスッパリ諦めるか、コーンを
購入しましょう。シェルパは前後ともに1/2インチのものです。
カップは2種類あって、前側の小さい方はコーンの大きさが違いますが、これは案外組めてしまうので
そのまま手で組んでしまいます。カップを組む時には、ピストン本体とカップをブレーキフルードで十分に
濡らしてから組み付けます。コーンを使う時もコーンそのものを十分に濡らしてから使います。

なお、マスター組立時には手袋の類はしないで組み立てましょう。
ピストン部分の圧力は非常に高いので、カップ組立やマスターシリンダ内部に手袋などの繊維を巻き込むと
そこから圧力が逃げてしまい正常なブレーキ力が得られません。

さて、リアマスターのロッドAssy(ブレーキペダルと接続している金具)でピストンを押している構造に
なっていますが、このロッドのダストシール内側に水が入って中が錆びてしまう物を見たのは3台やって
3台ともという事になりました。
あまり知られていませんが、持病と言ってもいいかも知れません。

なので、リアマスターのオーバーホールをやろう、という場合は、部品注文の前にダストシール(ゴムの
カバー)をめくって内部の状態を確認しておいた方が無難です。

リザーバの餃子は持病なので、普通に新品交換ですw
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こちらもOH完了後は信頼性重視で純正パッドに交換してやります。


◆8:フレームの部分発錆
これは・・・年式が古いから仕方ないでしょう。
フレームから全ての部品を撤去して、錆を落として脱脂した上で防錆塗料、上塗り塗料で
塗装しておきます。これで当分は安心な感じです。
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◆9:ドライブスプロケットシャフトのオイルシール劣化
スプロケットが摩耗していたので外してみると、オイルシールが浮き上がってきていて、手で簡単に
押し戻せる状態でした。これはもう時間の問題でオイル漏れを起こすでしょう。
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ここのシールが走行中に抜けるとオイルが勢い良く漏れて走行不能になりますので危険です。

って事で、オイルシールを交換するのですが、この時に忘れてはいけないのがシャフトについてるスリーブと
シャフトの間のOリングです。オイルシールが経年劣化しているという事は、このOリングも経年劣化していると考えた方が良いです。
どちらがダメになってもオイル漏れを起こすので、この際に一気に交換してしまいます。

このスリーブ、なかなか引き抜くのに苦労します。オイルシール組み付けの隙間に入ってスリーブを引っ張れるような小型のギヤプーラーがあれば簡単ですが・・・。
この作業をしていると、スリーブの表面をプライヤなどで握りたくなりますが、握った事でオイルシール接触面に傷がつくとオイル漏れの原因になりますから絶対にやってはいけないです。
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スリーブを引き抜いたら、シャフトのOリングを交換しますが、新品Oリングを組み付ける際にスプロケット用の
キー溝でOリングに傷をつけてしまう可能性があるので、キー溝にテープなど巻いて保護してやります。
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Oリングにエンジンオイルを塗布してから組み付け、テープを剥がしてからスリーブにもオイルを塗布して組み付けます。

あとはオイルシールのリップにオイルを塗布してからオイルシールを組み付けます。
このとき、オイルシールの外周はクリアランスが小さいので、なかなか固いです。斜めにならないように注意しながら位置を合わせて、プラスチックハンマーなどで軽~く叩きながら慎重に、少しずつ挿入してやります。なかなか根気のいる作業です。
オイルシールの挿入が終われば完成!あとはスプロケットとチェーンを元通り組み付けます。
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なお、チェーン交換がない場合はスプロケのみを先に組み付けてしまうと、後でスイングアーム側に避けておいたチェーンを組むのに苦労するので注意が必要です(経験者談(笑



◆10:スイングアーム損傷
スイングアームの内側にチェーン脱落時に付いたと思われる深い傷が入っていました。
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なぜかスイングアームの予備在庫があるので、綺麗なものと交換してしましますw


◆11:チェーン劣化
先にも触れましたが、チェーンが悲惨な事になっていました。
装着していたチェーンは使えないしメーカーも分からないような代物なので、純正と同じ江沼製のシールチェーンに交換します。
しつこいようですが、公道を走る乗り物ですので信頼性は重要です。

◆12:スプロケ交換
ドライブ、ドリブン共に予備品に交換です。
ちなみにドライブ(前側)はスプロケの代わりに手裏剣が付いてましたw
ドリブンはそうでもなかったのですが、チェーン脱落時に深い傷がついたようなので、これも合わせて交換です。


あとは、不具合以外のメンテナンスなど。


◇フロントフォークのオーバーホール
今度は足回りのメンテナンスを実施してやります。まずはフロントフォークのオーバーホール。
まぁ、方法については過去記事参照という事で(手抜き
http://nossi.exblog.jp/18069026/
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今回のフォークは、過去の保守はされてなかったようで、下の方からヘドロみたいのが出てくるのは分かりますが・・・
右と左のフォークで使っているオイルの種類が明らかに違うんですが?www
まぁ、とりあえず分解・清掃・乾燥させてから消耗部品を交換して組立です。
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◇ステムベアリングのグリスアップ
フロント回りをバラしたついでにステムも下ろして上下ベアリングのグリスアップなどしてやります。
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古いグリスをチェーンクリーナーで溶かしてブラシ等で除去、パーツクリーナーで脱脂してから、新しいグリースを指で押し込みます。
パーツクリーナーが乾燥する時に気化熱で冷えて結露するので、十分に乾燥させてからグリスアップを始めます。
ローラーの面からグリスを押し込んで、上下にあふれるまでしつこくグリスを押し込んでやります。
ちょっと驚くくらいの量が入る感じです。十分に押し込んだらベアリングを回転させてグリスを行き渡らせてやります。


◇リアショックアブソーバのオーバーホール
これは自分で出来ないので、専門ショップ(ババナショックスさん)に部品送りしてオーバーホールを
実施して組み付けてやります。¥17000くらいでしょうか。
すっかり綺麗になって帰ってきました。減衰もしっかり効いている感じです。
ちなみに、プリロード量はショップさん側で受け入れ時に記録されて、元通りの値で組み上がってきます。

◇リアサスリンクのグリスアップ
スイングアームの主軸も含めて、リアサスリンク部分のグリスアップをしてやります。
車体をジャッキ等で持ち上げて、後輪やリアキャリパを外してからリンク部分を分解します。
車体を持ち上げてしまえば、どこにもテンションが掛からないのでご安心を。←初めてやるときは心配だったw

グリスアップ作業で注意しなくてはならないのが、リンクユニット(正式名称忘れ)のベアリングです。
古いグリスを綺麗に取って、新しいグリスを入れたいところですが、ここは我慢して新しいグリスを
押し込むだけにします。
なぜなら、一部にプラスチックのインナーのような物を使ったベアリングがあって、クリーナーなどで
処理をしているうちにバラバラになってしまいます。このインナーがローラーを保持しているので、
これが切れてしまうとベアリングがバラバラになってしまいます。


◇インマニ(インシュレータ)Oリング交換
エンジンとキャブを接続している部品のエンジン側にO-リングが付いています。
この年式の物は大体ダメになっているので、バラしついでに交換しておきます。
Oリングには耐熱グリスを塗布します。


◇キャブのオーバーホール
なかなか良い汚れ具合(笑)になっていたので、外したついでに分解清掃してやります。
フロート室を開けるついでにガスケットなんかも新品交換しておきます。
ついでなので、ダイヤフラムの点検もしてやります。
ちなみにエアカットバルブカバー(側面のプラスチックのもの)の劣化が激しかったので、在庫の
予備品と交換です。


◇スピードセンサーケーブルのシース張り替え
この記事を書く段階だとすると2003年あたり以前の車両はスピードメータ用センサー電線の外皮が
劣化してきてヒビだらけになりはじめる頃です。ウチの1号車も以前に新品交換しています。
この車両も例によって劣化していて、前オーナーさんが巻いたテープを剥がすとバラバラになって
取れてしまうような有様です。
センサと配線は生きているけど電線の外皮だけがダメなんです。
このアッセンブリ新品を買うと高いので、外皮を張り替えてしまいます。
まずは劣化した外皮を全て剥がして、コネクタのハウジング(白いプラスチックのもの)も外してやります。
コネクタのコンタクトを一列に並べてテープで固定して、新しい外皮に通すためのメッセンジャ(針金など)を付けておきます。
厚手の熱収縮チューブNPE8-4-1あたりを用意して、上のコネクタを外してチューブを通して収縮、
フォークに固定する部分は10-5-1を2枚重ねにすると丁度いいです。
最後にセンサ側の部分はエポキシ樹脂で固定してやります。
※2016-3 記事化しました!

◇クラッチケーブル
劣化していて外皮が切れていたので交換です。これは予備在庫がなかったので新品交換です。


◇バルブクリアランス測定
ヘッドカバーガスケット交換に際してカバーを開けたついでにバルブクリアランスの測定をしてやります。
カム周辺の焼け・不具合は特になく、バルブクリアランスも規定値通りです。


◇シリンダ圧縮圧力測定
車体組立後、暖気運転をしてから圧力ゲージでシリンダ圧縮圧力を測定します。
これもしっかり規定値範囲。圧縮抜けなど発生しておらず、なかなか良い感じです。
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◇クランク回転軸キャップOリング
バルブクリアランス測定時にクランク軸を回転させて規定の位置にする訳ですが、クランク回転軸用の
キャップOリングが硬化ぎみだったので新品に交換です。


◇プラグ交換
プラグホール周辺をキッチリ清掃してプラグ交換を実施します。
プラグホール清掃は、コンプレッサーが必須と考えてください。
ネットで『●●でも代用可能』とかいうのを見ますが、それでゴミが飛ばなかった場合はシリンダ内にゴミが落ちてシリンダ内を傷つける事になりますから、無責任な情報をアテにしない方が賢明だと思いますね。

手順としては
1:プラグコードを外して、プラグ周辺のゴミ、プラグホールに通じる側面からの空気穴のゴミを吹き飛ばす
2:プラグ回りを目視で泥の塊などが付着していないか確認。付着している場合はパーツクリーナー・コンプレッサーなどで除去
3:プラグを1回転程度緩めて、プラグとシリンダヘッドの間に挟まっている砂粒などをコンプレッサーで吹き飛ばす
の手順が確実だと思います。

さて、こうして無事に古いプラグも外しました。
付いていたプラグは高級品(当社比)のイリジウムプラグ。こだわりの一品ですかね。
でも・・・部品こだわるのはいいけど、プラグが規定通りに締め付けられていません。
ガスケットがつぶれていなかったので、かなり弱い力で締めていたと思われます。
これでは高級な部品(当社比)も生きませんよ。
新品プラグはノーマルのやつを組み付けです。ハッキリ言って、ノーマルで十分です。
よく『プラグを●●にしたら低速が・・』『吹け上がりが・・・』『始動性が・・・』とか耳にしますが、
摩耗したプラグとの比較をしている人が大半で、ほとんど気のせいですよw



◇エンジンオイル ドレンホール
前オーナーさんの時にドレンをヘリサート化したという事だったので点検。
ヘリサートではなくオーバーサイズのタップを切って1サイズ上のドレンボルトが
使われていました。
タップもちゃんと垂直に立っていてボルトフランジが密着する状態です。
・・・・が、残念な事に、付属していたワッシャの大きさがエンジン側とマッチしておらず、ワッシャがドレンホール周辺の段差に引っかかっていて、ボルトが最後まで締まらない状態になっていました。
施工者さんが最後まで確認しなかたんでしょうかね?
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これはもう仕方ないので、専用にアルミワッシャを作って交換しました。

ちなみに、シェルパ・KLXでドレインボルトを強く締めすぎてしまってタップをダメにしてしまった場合ですが、オーバーサイズのタップを切る方法もありますが、ひとまず加工を一切しない裏技があります。
シェルパ・KLX系のクランクケースに切られているタップ(ねじ山)は、純正で使用されているボルトの長さより長く切られています。
なので、下の方のタップがダメになっても、上の方に残っているねじ山と長めのドレインボルトを使えば、ひとまずドレンボルトを止める事ができます。
この長めのドレンボルトはスズキのスカイウェイブ用のドレンボルトが使えます。


◇ブレーキペダルのグリスアップ&Oリング交換
案外忘れられがちなのが、ブレーキペダルのピボット部グリスアップです。
ここの構造は両側をOリングに挟まれてグリスを封入する形になっていたりします。
分解してみると、グリスは乾燥状態。これも綺麗に清掃してグリスたっぷりでOリングも交換してやります。
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◆追記:整備完了して跨った時に、リアサスに違和感を感じた訳だが・・・。
跨ったまま立ち上がるとリアサスが完全に伸びきります。
車体だけの質量で1G状態でサスが伸びきっている状態でした。

これはもしや・・・と思ってプリロードの設定長を調べてみると
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標準123mm、サービスマニュアルの調整範囲として最大133mmなのだけど137mmになってるw
なんだこりゃwww
計算上、標準より約75kg重い、という人が乗る事になっているセッティングです。
誰だよこんな訳の分からないセッティングにした奴w

って事で、仕方がないからリアをバラしてショックアブソーバAssyを取り出して調整。
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フックレンチでプリロードを調整して標準の123mmにしてやります。
元通りに組み直して動作確認。乗車なし1Gで少し沈む状態に戻りました。


とまぁ、こんな具合で、すっかり復活!!シェルパ3号車なのでした。
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いやー、楽しかったなぁw

・・・で、この車両どうしよう?(ぉぃ
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by nossi_ck | 2015-02-06 19:19 | 整備・改造 | Comments(10)
Commented by 朝日 at 2015-02-08 09:20 x
はじめて書かせてもらいます
山形県在住で2号機と同年式のサンビームレッドに乗っています
当地は冬場はメンテしかやることがなく、このサイトを参考にさせてもらっていました
ドライブシャフトのオイルシールの交換を考えていたところ、今回の更新・・・助かりました
どんどん更新してください
期待しています
Commented by nossi_ck at 2015-02-09 09:09
> 朝日さん
初めまして!
参考になったようで何よりです。
スリーブの引き抜きは結構苦労する場所です。ついついプライヤーで掴みたくなるのですが、ぐっと我慢です。
スリーブの奥の方に切り欠きが入っているので、そこに小型のギヤプーラー等を引っかけて引き抜くのが安全です。
ただ、狭いので入る奴を見つけるのがアレなんですが・・・。
Commented by ぐろさん at 2015-02-11 01:13 x
はじめまして、神奈川在住でもうじき5万キロになろうかという、非対称カラーに乗ってるぐろさんと申します。
ワンウェイクラッチはまだいけそうですか?
お高い部品なので、大丈夫なら良いのですが。
私のシェルパは走行距離的にそろそろ、グリスアップ系のメンテを再度やっておきたいところですが、寒いし通勤車両だしでなかなか気分がのらないですねぇ(−_−;)
Commented by nossi_ck at 2015-02-11 15:41
> ぐろさん
初めまして!同じ県内の管理人です。ウチのはもうすぐ8万kmです
3号車のワンウェイは3万kmで交換になっています。
ちなみに、1号車は3万km、6万kmで交換、2号車も3万km程度で交換しました。
97年式だと樹脂系部品の劣化が気になる頃ですね。
通勤車両だと、なかなか大規模な保守が難しいですよね。
まだまだ寒いですが、どうぞ事故など気を付けてご安全に!
Commented by 愛知のかめ at 2016-08-15 13:11 x
はじめまして。先日シェルパを手に入れました。車体は2006年式なのですがエンジンが載せ替えてあります。オイル漏れがありまして調べたところドライブスプロケットシャフトからでした。いろいろ調べてここにたどり着きました。色々なことが書かれており大変参考になります。教えていただきたいのですが、部品を買おうと調べたところ、オイルシールの品番が92049-1159と92049-1577の2つでてきました。どちらも同じものでしょうか?また外す時はスリーブを先に抜かないとまずいのでしょうか?素人考えですがオイルシールを壊して抜いてはまずいでしょうか?本当に幼稚な質問で申し訳ありません。よろしくお願いします。
Commented by nossi_ck at 2016-08-19 11:35
>愛知のかめさん
初めまして、管理人です。
まずはシェルパ購入おめでとうございます。
購入したばかりでしたら、まずは販売店にクレーム扱いとして相談してみるのも手です。
オイルシールですが、92049-1159と92049-1577は同じ部品のようです。部品価格も同じです。
現在のリストから92049-1577にしておくのが無難と思います。
スリーブですが、オイルシールを抜いてからでも問題ありません。オイルシールを壊して抜く事ですが、オイルシールの外側に金属製リングが埋め込まれています。(新品調達して観察すると分かりますが、断面がL型のリングが入っています)
オイルシールが緩んでいて指で押して押し込める状態でしたらオイルシール内側をカッター等で切り出して適当な工具を引っかけて引き抜くのが良いと思います。
また、別の方法として3~4カ所に木ねじをねじ込んで、針金等をかけて引き抜く、という方法もあります。

オイルシールを挿入する時は慎重に、均等に、時間をかけて、が大事です。
Commented by 愛知のかめ at 2016-08-20 18:26 x
管理人様ご返事ありがとうございます。
明日の午後にシールとOリングが来る予定ですので先ほどはずしてみました。
シールは表面を少し破いて中の金属にL字の千枚通しの様なものでひっかけてすんなり取れました。
しかしスリーブが全く抜けません。
シールを抜いたところからL字の千枚通しを突っ込み、スリーブの奥の切り欠きに引っ掛けて引っ張っても全く動きません。どうしたものでしょうか?よろしければアドバイスお願いします。
どうも見た感じオイルシールが既定の場所よりも奥に入っていたようでオイル漏れを起こしていたように感じました。へたっていたので奥に入ってしまったのかもしれません。最悪シールだけ交換で済まそうかとも考えているのですが・・・。
Commented by 愛知のかめ at 2016-08-21 08:58 x
管理人様

ひっかけるのをもう一つ作って何度も引っ張りましたらスコンと抜けました。お騒がせしました。

後は3時ごろバイクショップに部品が入る予定なので着けたいと思います。またご報告いたします。
Commented by 愛知のかめ at 2016-08-21 19:38 x
管理人さんお世話になります。

何とかやりましたが、果たして正解かどうか自信がありません。明日通勤で走って漏れなければいいのですが・・・。

色々ありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。
Commented by nossi_ck at 2016-08-22 09:12
> 愛知のかめさん
オイルシール交換お疲れ様でした。
このシールの不具合によるオイル漏れはシェルパに限らずセロー等でも発生していますので、そんなに心配する事はないと思います。シール系部品は的確に組み付けられれば特にオイル漏れは発生しませんし、組み付けに問題があれば速攻で漏れます(笑)
一晩置いて漏れてなければ問題ないと考えて良いと思いますよ。


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