スーパーシェルパと怪しい仲間達

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2010年 01月 21日

ヘッドガスケット交換

シェルパの持病であるシリンダヘッドからのオイル漏れ(というか滲み)解消のためにガスケット交換を実施しました。
元々、ショップに依頼をしようと思ったのだけど、パーツリストの構成図を見たら案外簡単そうだったので自分でやる事にしました。

このガスケット交換ですが、実施例がネットではあまり公開されてないようなので、一連の様子をアップしておきます。
このガスケット交換はかなり簡単です。
やれサイレンサー交換だのテール変更だのより何倍も簡単だと思われます。



用意するものは
・ヘッドカバーガスケット11061-0044 x1@2,153
・ヘッドカバー固定ボルト用O-リング92055-1352 x3@410
・シリコン系液状ガスケット(速乾・耐油タイプ) @347
http://www.straight.co.jp/item/07-0888/
(又は純正液状ガスケット 100g92104-1003 x1@1,376)
・パーツクリーナー
・対辺10mmのソケットレンチ
・できればトルクレンチ(7.8N・mに対応できるもの)

1:準備
ヘッドカバー分解にあたり、以下の通りに準備を進めます。

・燃料タンクを下ろす
・カバー本体とつなぎ目部分の清掃
・カバーの上空(フレームとかハーネス)の清掃
です。
タンク下ろさなくても可能と思われますが、そういう人はこんな駄文を読まないと思うので省略ですw

ヘッドカバーにゴムの部品が3つ付いていると思います。
これらを外す(硬めですが、穴に突っ込んであるだけなので引き抜ける)とボルトが見えるようになります。
念のために、この段階でボルト穴をパーツクリーナーやエアーで清掃しておきましょう。脱脂後はウエス等で余分なクリーナー液を除去します。

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2:分解

この3本のボルトを外すとヘッドカバーが外れます。が、ここでやっておく事があります。
ソケットレンチでボルトを90度緩めた後に元の角度まで戻します。
これで、このボルトがどの程度の締め付けトルクで締まっていたか、感触を覚えておきましょう。(重要)
※トルクレンチがあれば、こんな事は必要ないです。あくまでトルクレンチが用意できない場合の対策です。

c0212385_1125125.jpg


さて、3本のボルトを外したら、簡単にカバーが外れるはずです。
が、硬い場合は、プラスチックハンマーorドライバーの柄などで横からヘッドカバーを軽く叩いてやります。強く叩くとダイキャスト製のヘッドカバーが割れてしまうので注意が必要です。

分解はたったこれだけです。

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3:清掃
ヘッドカバーを外したら、古いガスケットを外して接合面の清掃をします。
シリンダー側には古い液状ガスケット(黄色く変色したゴム状のもの)がうっすらと付いているハズなので、中に落とさないように注意しながら除去します。カバー側も見てあげましょう
シリンダー側への脱脂スプレーを直接吹き付ける事は厳禁です。手とウエス等で丹念に作業しましょう。
清掃が終わったら、接合面を脱脂します。シリンダー側は清潔なウエスに脱脂剤をしみこませて丹念に拭いてやり接合面をしっかり脱脂します。

清掃が終わったら、ヘッドカバーの内側にあるゴムの部品(チェーンガードと言うべき?)がしっかり刺さっているか確認します。これが出てきていると、ヘッドカバーがカムチェーンに押される事があるようです。(情報提供:kazさん)

4:組立
3本のボルトに付けるOリング(というよりパッキンだな)は交換します。
このO-リングは方向性があるので注意します。板みたいのが付いている面がボルト面(外側)になります。
これを間違えると、ここからオイルが漏れ出すので注意です。
また、ガスケットとシリンダヘッドの接合面に薄~く液状ガスケットを塗布してやります。特に半月状の部分についてはサービスマニュアルでもガスケットを塗布するように記載されています。
ちなみに、厚く塗ると組み立てた時に内外にはみ出して大変な事になりますw

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ヘッドカバー側の凹凸に合わせてガスケットを組み付け、シリンダヘッドに乗せてやります。
カバーとガスケットの位置、隙間の有無を念入りに確認して問題がなければ、3本のボルトを締め付けます。
このとき、なるべく均等に(つまり3本を交互に締め付けていく)締め付け加減を調整しましょう。

c0212385_1161212.jpg


外すときに確認した締め付けトルクに到達したら、組立は完了です。
が、Oリングがなじむと少し緩くなる傾向になるので、何度か締めを見てやります。
なじみに合わせて締め付けるところなので、トルクレンチがあった方が安全です。
ちなみに、7.8N・mが締め付けトルクですが、これは他のボルト締め付けと比較して
結構弱い力です。
あとはゴムのキャップを組み付け、元通りにタンク等を組みたてましょう。

たったこれだけの作業です。

まぁ、信頼できるショップのプロに任せるのが最も安全で確実な方法ですが、
・自分で作業して把握したい!
・お金ないんだよ・・・工賃なんか払えないお・・・
という人はやってみるのもいいかも!?


※なお、上記の作業はウチの98年式である車両で実施しています。同一または異なる車両、上記に従った方法で作業を実施して発生した障害・不具合につては一切責任を持ちませんので、各自の自己責任において作業を実施していただけますようお願いします。
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by nossi_ck | 2010-01-21 12:17 | 整備・改造 | Comments(6)
Commented by much_hp2 at 2010-01-22 03:16
初めまして09TBIでガス欠で燃料を分けてもらいビバークでお礼のワンビアーを差し上げるのを忘れていたのが心残りのT代です。
私のシェルパも2年くらい前に同じ所を交換しましたがまた最近また滲み始めています。
去年は他にシフトドラムカバーのガスケットからもオイルが垂れ交換しました
Commented by nossi_ck at 2010-01-23 09:57
> T代さん

どうもこちらでは初めまして!
ガス欠事件ありましたねー!懐かしい(笑)
シリンダヘッドとリアブレーキリザーバとワンウェイクラッチはシェルパの持病・・・というか、もはや仕様です(笑)

ワンビアーは・・・代わりに誰か困った人がいたときに助けてあげて下さいませ♪
Commented by しぇるぱのりのり at 2015-12-09 22:45 x
昨年「シェルパの周辺部品」のところに
コメントさせて頂きましたしぇるぱのりのりです。
いつも参考にさせて頂きありがとうございます。
私のシェルパはOリングがへたってるみたいで
シリンダーヘッドのボルト周辺からオイル漏れが発生しており
近く交換予定で予習させて頂いてます。

そこでひとつ質問なのですが
ボルトの締め付けトルクですが9.6N・mと書かれていますが
サービスマニュアル(3-2 3-7ページ)には7.8Nmとあります。
う~ん どっちが正しいのでしょうか?笑
Commented by nossi_ck at 2015-12-10 17:40
> しぇるぱのりのりさん

サービスマニュアルの方が絶対に正しいです。大変失礼しました。
確認して修正しておきます・・・。
なお、上にも記載していますが、Oリング(っていうかワッシャ?)には裏表があるので、元のをバラすときに向きの確認をお忘れなく!
Commented by しぇるぱのりのり at 2015-12-11 12:23 x
返信ありがとうございます。
釈迦に説法で恐縮です(笑)
トルクの件御確認いただけたら幸いです。

ところでひとつ質問なのですが
2ちゃんねるのシェルパスレにメンテの質問すると
いつも的確なアドバイスをくれる方がおられまして
ひょっとして管理人さんではないかと??
いかがでしょうか?
↑このコメント不適切でしたら削除しますのでおっしゃって下さい。<(_ _)>
Commented by nossi_ck at 2015-12-11 17:35
> しぇるぱのりのりさん
いえいえ、私もウッカリしていました。
車庫にはネットワーク環境がないので、どうにも勘違いがあったようです(言い訳

Oリングの件は私ですw
他にも的確かつ正確なコメントをされている方は何人もいますよ。
私も知らない事が結構あったりして勉強になります。
写真を頂いたりする事もありますしw


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